- いみじ
- いみじ(形シク)〔「いみ(忌)」を形容詞化した語〕(1)程度のはなはだしいことを表す語。 望ましい場合にも望ましくない場合にも用いるが, 具体的内容を示す語が省略されることが多い。 (ア)(望ましい場合)たいそう…である。 すばらしい。 立派である。 たいへんうれしい。
「~・じき(=スグレタ)絵師といえども/源氏(桐壺)」「~・じからむ(=ウレシイ)心地もせず, 悲しくのみなむある/竹取」(イ)(望ましくない場合)ひどく…である。 ひどい。 すさまじい。 ものすごい。 「~・じき(=オソロシイ)もののふ・仇・敵(カタキ)なりとも/源氏(桐壺)」「あな, ~・じや(=大変ダ), いとあやしき様を人や見つらむ/源氏(若紫)」
(2)程度が普通でないことを表す語。 はなはだしい。 普通でない。「清少納言こそ, したり顔に~・じう侍りける人/紫式部日記」「~・じうののしりさわぐ/宇治拾遺 12」「~・じく心もとなきままに/更級」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.